ピラティスのエクササイズ理論について

多くの人々の健康を可能にするのは
医療ではなく
健康のための基本原則と
簡単な訓練がそれを可能にする
‐ジョゼフ・ピラティスー
 
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ピラティス氏は、生前2冊の著書を記しました。
『YOUR HEALTH』では主にピラティスの理論を
 
『Return to Life』では実践に多くのページを割いています
 
彼が書いた本の中から
いくつかの言葉を紹介します
 
 
心と体の完璧なバランスは文明人たるための特質である。
そのおかげで原始的な部民族や動物よりも優位な立場に立てるだけではなく人類の究極の目標【健康と幸福】を手に入れるために不可欠な身体的、精神的な力を与えてくれる
‐ジョゼフ・ピラティス‐
 
この一文を読んで、「完璧であること」を読み間違えないよう
ピラティスのエクササイズは作られている
私は、そう思いました
 
また、「優位な立場に立つ」ということは
他を排斥したり
他を服従させるためではなく
他の良い手本となり
他をも調和させていくための
「精神的、身体的な力」を身につける必要性を
語っているのだろうと思います
 
ピラティス氏も哲学者と言っても過言ではない
これが、私の気持ちです
 
 
ピラティスはトレーニングだけでとどまらない
この理念の中に身体と心を調和させるための
ピラティスの哲学から生まれた
大切な考えが!大切な言葉が!詰まっています
 
 
しかしながら
単純に読んでいるだけでは
腑に落ちなかったり
誤解を生じるであろうと思われる
そのような一文もあります
 
ですから
彼は哲学をしたのだと思うわけです
 
ピラティスインストラクターは
いわば、彼の弟子なわけです
弟子は師の言葉を正確に伝えねばならない
その責任と自覚を
彼の書を読むたびに強く感じます
 
 
 
不健全な体に健全な精神が宿った状態は、すばらしい銅の屋根の家が、不安定な砂の土台の上に立っているようなもので、構造的な弱さがある。
健全な体に不健全な精神が宿った状態は、堅固な石の土台の上に屋根が薄っぺらな紙でできている家が建っているようなもので、やはり構造的な弱さがある。
健全な体に健全な心が宿れば、すばらしい銅の屋根の家が、堅固な石の土台の上に立っているような、望ましい状態になる。
不健全な体に不健全な心が宿るのは、薄い紙の屋根の家が、不安定な砂の土台の上に建っているような、望ましくない状態である。
‐ジョゼフ・ピラティス‐
 
 
野口体操の
野口三千三先生の書にも
ピラティスと同様の身体哲学論を読み取ることができます
 
私の大好きな本です
 
ピラティス哲学カフェを開催したいともくろみ
さらに深く読んでいこうと
何度も何度も読み返しています
 
 
国を超えて
身心調和の重要性を
伝え続けた男たち
 
彼らの哲学を
彼らの運動に対する理念を
しっかりと伝えていきたいものです
 
 
ヨガとピラティスはどちらがいいのかと質問されたり
もしくは、現在もヨガのクラスに通っている
そういう生徒さんが多いのですが
 
どちらがいいとか悪いとかはないですね
自分の直感でピンと来たほうでいい
私はそう思います
 
で、此処からは実践的な話
 
ヨガのほうが負荷が高いわけです
ですから、体力的に自信がないなら
ピラティスのほうがよいし
何処か痛めてのリハビリなら
ピラティスのほうがいい
それくらいですね
 
ヨガは何かを思念したいときにはよいですよ
ただ、体に無理をさせますから
下手すると「快楽」に溺れてしまいがちになる
良い指導者にさえつけば問題は全くないので
安心してヨガを楽しんでください
 
瞑想がメインのヨガは
特に指導者の人柄にご注意されるといい
それくらいかな
 
 
ピラティスをするとき
動きはねこのようにスムーズでなくてはならない。
心臓や肺に余分な緊張を与えることは避けることだ
‐ジョゼフ・ピラティス‐