【ジャンパー膝】


バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、陸上競技(ジャンプ選手)、サッカーのキック動作やダッシュなどの走る動作を繰り返したりするスポーツに多くみられる使い過ぎによる膝のスポーツ障害。




その要因として大腿四頭筋の柔軟性低下と筋力低下があります。


特に成長期の長身選手は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、その負担が膝蓋骨周辺に蓄積するために起こる慢性・疲労性障害としてジャンパー膝がおきやすくなります。


運動時に発生する膝前面の疼痛と圧痛、局所の熱感、腫脹を伴う。


腹ばいにして膝を曲げると、大腿前面の突っ張ったような疼痛から逃れるために骨盤が後傾し足の付け根が縮んだり大腰筋が働きにくい状態がみられる。


一般的に、膝蓋腱にかかる負荷量は、ランニング時には約670kg、ジャンプ時には約1200kgの負荷がかかる。


また、歩行時にかかる膝蓋腱の負荷量を1とするなら、着地動作ではその約6~8倍もの負荷がかかる。

 



膝のお皿の下の筋に炎症を起こした状態。


膝のお皿の周りに炎症を起こす場合もあります。


この筋は太ももにもつながるので太ももの痛みを感じる人も多いです。痛い時はすぐ病院です。








大腿四頭筋の伸展機能を回復させなければ痛みは取れません。


ハムストリングが硬くなれば、大腿四頭筋も伸展力を失い、衝撃吸収力が低下します。


ハムストリングの筋機能の回復を最も優先して考えコンディショニング、そしてトレーニングする必要性があります。


ピラティスは膝に負担をかけずにリリースをしながら、ハムストリングの機能回復に効果的なエクササイズです。




















ジャンパー膝は外傷ではないために運動指導者や選手の障害に対する知識が乏しく、大半の選手は発症初期に医療機関を受診していません。膝の痛みを感じたら必ず病院をまず受診しましょう。

 

 

ジャンパー膝になった人は、少なからず、腰痛も持っている人が多いです。膝や足首が悪いなら、腰のことも考えましょう