反復性肩関節脱臼について

 

この図はバンカート法の説明ですが、脱臼というものはこのように起きているのだということを見る上でわかりやすいので、確認してみてください。

 

 

 

 

 

反復性肩関節脱臼は、外傷などを契機として肩関節の脱臼が起こり、日常生活の中で何度も脱臼してしまい、それが癖になって軽微な外傷でも肩が外れるようになってしまった状態を言います。

 

スポーツ活動中だけでなく、ひどくなると日常生活や寝がえりでも外れてしまうこともあります。

 

肩関節(肩甲上腕関節)内の関節上腕靭帯という靭帯が、関節窩という受け皿から剥がれたり伸びたりしてしまって、靭帯として正常に機能しなくなった状態です。中には関節窩自体が最初の脱臼で骨折を起こしていてそのままになっているケースもあります。

現実的な治療法は。。。

 

治療は手術にて壊れた関節窩の骨や靭帯を元に戻す必要があります。

 

完治を望むのであれば手術以外に方法はないとされていますので、病院の受診を優先してください。

 

リハビリで周囲の筋肉を強化することは、多少の安定感は得られても、外力が加わったときにも外れない肩には決してなりませんのでご注意ください。

 

 

生活する上での注意点

 

 

物を取るときは、身体を回して体の前で取るようにして下さい。

後ろに手をついて起きあがったりブラジャーのホックを後ろでかけたりしないで下さい。

術後リハビリについて

必ず、専門の理学療法士の下行います。いきなりトレーナーにたのむのはやめましょう。

自分で行うトレーニングの一例

スタートするときに肩の位置、ひじの位置、肩甲骨の位置、上腕骨頭の位置など安定させて行います。

 

・やりすぎない ・痛んだらすぐ病院 ・ゆっくり継続することで強くなっていくことを忘れない

人工関節ドットコムより引用

骨盤に手を当てて、肩の位置、ひじの位置を固定させます

そのまま、ゆっくり3カウント息を吸って肩を上げていき

3カウント使いゆっくり吐きながらおろします

 

・バタバタ動かさない

・呼吸が先にはじまる

・呼吸に合わせて終わる

・肩と肘の位置を安定させる

 

ベッドなどのサイドに

肩を安定させた状態で

片方の手を伸ばし手を浮かせます

(必ず肩や背中を安定させます)

 

・ゆっくりひじを曲げたり伸ばしたりします

 

・伸ばし球m指先で円を描くようにします

 

10回ずつ程度

 

脱臼癖のある方のトレーニングの注意点

 

むやみやたらにやりません

力づくではやりません

 

ぜひ、専門トレーナーとリハビリなさってください