膝に負担をかけない暮らし方

膝には

体重を支える

脚の動きをコントロールする

などの重大な役割があります

 

日常生活の動きの中で大きな負担が常にかかる場所です。

 

 

【膝に負担をかける要因】

 

・膝の酷使・使いすぎによるもの

・運動不足に伴う肥満や筋力不足

・O脚もしくはX脚による負担

・姿勢の悪さによる負担

・身体に無理をかける服装による負担

・歩き方に負担をかける靴による負担

・ケガや事故による外傷

・患部の冷え、締めつけなど



 

【膝を痛めるリスクが高くなる習慣】

以下の項目があてはまる数が多いほど、膝痛のリスクが高くなります。


・急に体重が増えた

・定期的に運動する習慣がない

・短い距離でも車や交通機関を使うことが多い

・激しいスポーツをしている、もしくは学生時代にしていた

・長時間立ちっぱなし、歩いたり走ったりすることが多い

・坂道や階段を上り下りすることが多い

・左右どちらか決まった足に体重をかけて立つクセがある

・荷物を持ったり肩掛けカバンを左右どちらか決まった方にかける

・背中を丸めて歩く、もしくは腰を反らせて歩く

・ハイヒールなどの踵の高い靴をよく履く

・靴底の減り方が左右で違う

・O脚やX脚である

・横座り(女の子座り)をよくする


 

いかがでしたか?

あぁ!思い当たる!という方気をつけてくださいね。

あなたのためのトレーニングをスタートされることをお勧めします。

 

労働の量や加齢にともなって私たちの膝は徐々に劣化していきます。

これは老化現象も含むことなので避けようがありません…

しかし、生活習慣を見直し、膝への負担をかける要因を減らすことで予防と今ある痛みの緩和を図る可能性があります。

肥満による体重増加は膝への負担を増します。

・食べ過ぎない

・飲み過ぎない

・栄養バランスの良い食事で関節を丈夫にする

 

脂肪に変化しやすい寝る前の3~4時間は食事を控えるようにしましょう。

そんなに太っていないなと思う人でも、膝の痛みが出ている場合、ちょっと体重をコントロールするとかなり痛みが改善します。

 

 【食事が身体を作ります】

骨や筋肉などの組織は、食事から摂取する栄養素をもとに作られるのはご存知ですね。


・炭水化物

・タンパク質

・カルシウム

・ビタミン

・ミネラル

・食物繊維


などの「必須栄養素」をバランスよく摂取する必要があります

 

骨や筋肉を丈夫にすることで痛みやケガの治りを早めることができます

また、トレーニングを効果的にするためにはタンパク質を積極的にとることを心がけましょう。低脂肪で高タンパクな食品には、豆腐などの大豆製品、魚類や鶏肉などがあります。

 

 

【カルシウムを多く含む食品】

・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)

・魚介類(サバ、いわし、シシャモ、ちりめんじゃこ、干しエビなど)

・豆類(大豆、豆腐、納豆)

・緑黄色野菜(チンゲンサイ、切り干し大根、大根の葉、小松菜、水菜など)

 

 

【骨の形成に必要な栄養素を含む食品】

・ビタミンD( しいたけ、いわし、しらす、鮭、きくらげ、卵黄)

・ビタミンK( 納豆、パセリ、しそ、モロヘイヤ、わかめ、のり)

・リン(しらす、いわし、チーズ、するめ、ごま、のり、卵黄)

・マンガン( しょうが、しそ、日本茶(玉露)、しじみ、そば)

・カリウム(ほうれん草、パセリ、よもぎ、アボカド、こんぶ、ひじき、納豆)

 

 

【筋肉に必要な必須アミノ酸を含む食品】

・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)

・肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)

・魚介類(サバ、アジ、鮭、いわしなど)

・豆類(大豆、豆腐、納豆)

・卵

 

【適度な運動が必要です】

 

膝の痛みの防止

痛みを和らげる目的

痛みを解消する目的

 

目的によって運動の方法は違いますが、専門家に相談しながらトレーニングを行い、膝を守る暮らし方を習得する必要があります。

 

筋肉や軟骨、靭帯、骨を強化すれば炎症の再発を防ぐことにもつながります。

また、運動真っただ中の児童期や青年期の方は、大人になってから膝の痛みに苦しまないための準備として・・・

「自分の身体の仕組みを知る」ことはとても大切なことだからです


「膝の痛みが出ない毎日」のためには

じつはとても地味なことを継続させる必要があります。


すぐに効果が現れないからといって止めてしまうと、ますます症状は悪化してしまいます。毎日少しずつでもよいので、継続することが大切なのです。

そして、そのことを周囲の人にも教えてあげられるくらい理解することが必要になりますね。



【膝に負担をかけない暮らしのために】


・膝の痛みが強い時は安静にする

・必ずドクターの見解を聞く

・運動は痛みが治まりドクターの許可が出てから専門家と行う

・体重のコントロールをする

・バランスよく栄養素を摂取する

・規則正しい生活時間を身につける

・歩き方、立ち方、座り方を専門家に学ぶ


トレーニングというものは「学ぶ」ということなのです


そして、マッサージであってもそれは同様です

 

自分の身体の使い方の特徴を学び


なぜ痛めたのかを理解して



そうならないための身体つくりと身体の使い方を学び


それを繰り返すことで習慣にして


「膝に負担がかからない暮らし方」を手に入れる

 

そのために専門家は存在しています

ぜひ専門家を活用して安心な暮らし方を学んでください

 

 

(注意)運動の最中や運動後に膝の強い痛みを感じたら、すぐに運動を中止し、痛みが治まるまで安静にしましょう。症状が良くならない時は速やかに医療機関を受診してください。