頸椎ヘルニアとピラティス

図1(日本脊髄学会HPより)

脳からの命令を手足に伝える役目を担っている

・・・運動神経・・・

 

手足や体の各部からの知覚情報(熱い・痛いなどの感覚)を脳に伝える

・・・知覚神経・・・

 

 

 

この二つの神経は【脊柱管】と呼ばれる
背骨の中の空間に保護され

その部分を【脊髄】と呼びます

 

そこから手や足に向かう神経が枝のように伸びていくわけです。

 

腰のヘルニアと同じようだと考えてください。

首の骨にある椎間板(骨のクッションのようなもの)の中心になるやわらかな髄核という部分が、なにかのはずみに飛び出してしまいその部分にある神経を圧迫するために痛みが出るのです。このような症状を頸椎ヘルニアといいます。

 

 

頸椎ヘルニアの症状(日本脊髄学会HP参考)

 

①片方の肩や手の特定の部分に激しい痛みや放散痛が生じるタイプ

数日間、首の寝違いとよく似た鈍痛・違和感などの症状が首の後ろなどにでます。この症状の後、手や肩への激しい放散痛が生じることが一般的とされています。

この痛みは激烈なものですが、ほぼ2-3週間でピークを越え、あとには鈍い痛みやしびれが残り、これが数週間から数ヶ月で軽快するという経過をとることが多いものです。

 

 

②両手のしびれがみられたり、箸を使う動作・ボタンをかける動作・ページをめくる動作などの細かい動作が徐々に出来にくくなりはじめ、両足が足先から段々としびれてきたり、歩行がなんとなく不自由になるなどの症状が数日から数週間の経過で急速に進行するものです。

 

 

①の場合には、保存的療法や安静により軽快することが大部分です。

②の場合には、症状の進行も早く、その程度が高度のものであれば、出来るだけ早い時期に手術療法が適応となります。

 

さらに詳しい頸椎の説明は【日本脊髄学会さまのHP】をご覧ください

 

 

*頸椎ヘルニアのリハビリや予防として自分できること*

 

・とにかく血行を良くしましょう

ピラティスなどのエクササイズで無理なく前進の血行を良くすることは、頸椎ヘルニアの予防にも役立ちます。

足首、手首などを冷やさない工夫を!

腰湯や足湯でしっかりと汗を出す習慣を!

身体を冷やす食べ物を避けましょう!

ピラティスなどの運動を生活に取り入れましょう!

 

・枕、首にあってますか?

自分の枕をもっと重要視しましょう

百貨店などに行けば首などを計測して枕を選んでくれるプロがいるので相談してみましょう。

 

 

・同じ姿勢を避けましょう

・スマホ、パソコンの使用をできるだけやめましょう

本当にその情報は首の痛みと引き換えにまでした見るべき価値のあるものでしょうか?

自分の首と相談しながらできるだけ避ける。その工夫が頸椎ヘルニアを予防します。

 

 

・マッサージについて

マッサージで気をつけてほしいことは・・・・

「ぎゅうぎゅうと力いっぱい押してもらわないこと」

筋肉に届く程度でいいんですからね

ただし!痛みがある時のマッサージは【さする】程度にしてください。

 

 

・牽引について

私は牽引はお勧めしません

私自身そくわん症の症状や交通事故の後遺症などで首に負担がかかり長年首の痛みに悩まされましたが、病院で受ける牽引後にさらに症状は悪化しました。

 

 

・お勧めの牽引方法

これはピラティスなどの運動による自己牽引が一番良いと思います

もちろん、有資格指導者のもとで行ってください。

 

 

・電気(温熱)治療について

基本的にはお勧めしません

温めるならば温泉などにゆっくりと腰湯で入り玉のような汗をかいてください。そちらの方が効果的です。もちろんおうちのおふろでもOKですよ。

 

 

・目ヨガいたしましょう

私のセッションでご指導しています。どうぞ「目ヨガ」希望!とお申し付けください。

 

 

・心が大きく影響します

最後に心の話になりました。

背骨は心の動きに大きく左右されます。がっくりして首をうなだれる。借金で首が回らない。いろんな言葉があるように、首って本当に精神が影響する場所です。しかもとても細いですよね。

 

 

だから筋肉が必要!

これはもうまぎれもない事実ですね!

 

頸椎ヘルニア予防には【筋肉】という鎧が必要なんです。

自己満足を満たすだけの県肉トレーニングではなく

本当に体が喜ぶ筋肉をトレーニングしましょう!